2015-01-01から1年間の記事一覧

アンドレアス・シュタイアー演奏会へ行く

12月8日、トッパンホール(文京区水道1-3-3)へ、アンドレアス・シュタイアー演奏会を聴きに行く。 プログラムは下記のとおり。 シューベルト「4つの即興曲より、第1番、第2番」 シューマン「幻想小曲集」 シューベルト「樂興の時より、第1番、第2番、第3番…

特定行政書士考査に合格

10月8日にこのブログに書いた「特定行政書士研修」の考査の通知が、5日に届いた。 結果は<合格>ということで、ひとまずほっとした。高齢の故、このところ記憶力も劣化しつつあるのは確かだが、これで何とか一矢を報いた(?)といった感じだ。 もっとも合…

健康診断結果(27年6月29日受診)

2月9日のブログで、下記のとおりの血液検査のデータを示した。 (26.7)(27.2) AST(GOT) 32 26ALT(GPT) 42 24中性脂肪 305 239空腹時血糖 126 121尿酸 7.7 7.9 さて、6月29日に半年振りに健康診断を受けたが、その結果は次のとおりであった。 AST(GOT) 20 AL…

ホワイトクラブ会合と初期の詩

10月13日の午後6時から、N大学の親しい仲間が年に1度久闊を叙すために集まる「ホワイトクラブ」というネーミングの親睦会が開かれた。今年の参加者はやや少なく、8人であった。会員名簿では19名を数えるのに。 今年はN市内の「I軒ホテル」で行われた。大学…

特定行政書士の研修と考査について、ついでに大学時代の授業の思い出

ブログをしばらく更新できなかった。 実は、8月4日から7日まで「特定行政書士法定研修」の講義に参加し、10月4日の考査日に至るまで、行政法の勉強に忙殺され、他の事には全く手が回らなかったのである。 この歳になって、行政手続法、行政不服審査法、行政…

モーツァルトは天才だ!

最近、久しぶりに「ショーシャンクの空に」をJ:COMで観た。 スティーブン・キングの中篇小説『刑務所のリタ・ヘイワース』をフランク・ダラボンが映画化したもので、ティム・ロビンス(アンディ)とモーガン・フリーマン(レッド)が主演した深く心に沁み…

新詩帖6

詩人の肖像 怕ろしいことに 毎朝八時十分前に目覚める 目覚まし時計が喚き立てる直前にだ これが習慣の魔か、単に歳のせいか 朝起きたときすでに 疲労困憊している だが生きることそのものに 飽きたというほどでもない(つまり、自堕落なだけだ) 空(から)…

『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』エマニュエル・トッド(文春新書、'15.5.20)2/2-中国は西欧資本主義の利益計算の道具(?)

(承前) 本書の中心テーマは、世界中で退潮しているアメリカのシステムと新しく勃興してきたドイツ帝国との対立の様相であるが、著者はそのドイツが中国と意思を通じ合わせ始めていると指摘している。 そこで、トッドの中国観について少し触れてみたい。 ト…

『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』エマニュエル・トッド(文春新書、'15.5.20)-新たな<神聖ローマ帝国>の出現か

本書は、アマゾンで購入予約して待ちかねていたもので、5月19日にやっと手元に届いた。エマニュエル・トッドというビッグ・ネームとこの刺激的なタイトルの組み合わせは、この上ない知的興奮を呼び起こす。帰宅後一気に読了した。とにかく、めちゃめちゃ面白…

「ドイツの脱原発がよくわかる本」川口マーン恵美著(草思社、'15.4.22)

日ごろ国内外を跋扈している「反原発」の潮流にどこかうさんくささを感じてた矢先に<日本が見習ってはいけない理由>という副題のついた本書に接し、大いにわが意を得る思いがした。 30年以上ドイツに住んでいるという著者の本は、以前『住んでみたドイツ…

新詩帖5

狂う女の日記 狂ったのだわ、妾(あたし) 魔法の鏡が 千々に砕けて散乱するように 妾の生肝に棲む生暖かい魂蟲が 千々に裂き千切れ飛んだのだわ 今朝の食卓で 砂糖にたかる蟻を集め食べていると 尻の下の古畳の目を抜いて 雨後の筍がニョキニョキと 飛び出…

新詩帖4

白い花 匂う 匂うよ 白い花が ニセアカシアの白い花が 遥かなる記憶の中で 見える 見えるよ 遥かに佐渡が 日本海の没日が その幻が こんなに汚れきる前の 僕の魂の在りようが 故郷の時空の総量が その幻の記憶が 今も僕の胸を狂おしくする さて 今日僕は 桜…

「基本は誰も教えてくれない日本人のための世界のビジネスルール」青木恵子著(ディスカヴァー、'15.2.20)

著者は、故ロッキー青木氏の妻で、「ベニハナ・オブ・トーキョー」の経営者(CEO)である。 今日(4月16日)、ある講習会に出席するため国分寺駅へ赴いたが、駅にやや早めに着いたので、時間つぶしに伊国屋書店国分寺店を覗いた際にこの本と「マッキンゼー流…

「日本の医療格差は9倍」(上昌広著、光文社新書、'15.2.31)―病院遍歴をとりとめもなく振り返る

電子書籍で読んだ。この著者の本では、『医療詐欺』(講談社+α新書)についで2冊目である。 本書を自分の人生の歩みと重ね合わせて、とりとめもなく甦ってくる過去の記憶をなぞりつつ読んだ、こんな風に。 本書では医師の分布の西高東低が主なテーマとなっ…

舊詩帖5

安息の刻 いつしか水槽がひっくりかえり とげとげしかった私の呼吸もおさまった かつては 水面に垢のように脂のういた 胆汁色の水槽の中で 不具な三葉虫 堕胎された悲鳴の断片(きれはし) 血のない蛭 足のもげたむかで が泳ぎ ひずみよどんだ暗緑色の水底か…

舊詩帖4

風景 すがれた野末に ななかまどやにせあかしや 流産した根っ子たち などなど 細くよろめく赫っぽい道 めまい 振り返った顔がひとつ 恐怖に見開いた瞳 みみず と見えた細い流れ 枯草踏んで どこへも行かない 彷徨 朱い夕陽が 車輪のように目眩めく だが鈍い …

新詩帖3

レクイエム 今日も亦 帰宅深夜に及ぶ 情けなきこのなりわい 人の死に絶えしこの時刻に せめて一服の茶をたて 永遠に思いを馳せ フォーレのレクイエムを聴かん 深重なるジュリーニの棒 天使ガブリエルの如き キャスリーン・バトルの歌声 そは果たして人の子な…

舊詩帖3

十一月の海岸 背後に子供らの騒ぎをおいて みつめる前方の佐渡が島に 小っちゃなクレーンが突きささる 私と海の間を 道路だ遮っていて 申し訳程度に車が走り 人が歩く 足元の枯れ草の下には湿った土 陽が翳るとふいに風が冷える 海のざわめきが 私の心臓の鼓…

娘の送別食事会

1ケ月前に帰国していたわが娘が今日(4月1日)再びドイツへ戻るので、昨日女房と3人で送別のため食事をすることになった。 池袋郵便局近くの某店を6時に訪れた。九州を偏愛する娘のために、大分からの直送の鮮魚が食べられるという店を探して前日に予約…

新詩帖2

宇宙についての屁理屈 この頃の宇宙は 無闇に迷走状態にあり 迷走はまた 迷躁 でもあり ときとして 命騒 であったりする まあ どれをとってもしっくりこない 言葉の力も二十世紀も末になれば 太古のそれと比ぶべくもなく 見かけ倒しのシステムに堕してしまっ…

舊詩帖2

記憶喪失症 距離は距離を生み 日は距離の乗冪数 彼岸へ達するかと思われた なぜなら ああもうその輪郭がふるえ始め 風に吹かれてちぎれとぶ 記憶とはなんてあさましい奴なんだ と笑いたまえ 石ころを蹴りながら うつむきながら すばやく目測し計算する どこ…

マリア・グリンベルクのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ

ベートーヴェンのピアノ・ソナタは、ずっとフリードリヒ・グルダの全集盤を、後期の作品はポリーニ盤を愛聴していたが、文春新書の『新版 クラシックCDの名盤』で福島章恭氏が推薦している<マリア・グリンベルク>の演奏をyou tubeでいくつか聴いて、情感…

<西東京いこいの森公園>早春の花便り

3月22日春分の日の今日、午後3時ころ、<西東京いこいの森公園>を散歩と軽い運動のために訪れる。 まず、桜の開花状態を見る。前回(3月11日)から11日目の今日、公園は花曇りめいているがしっかり日差しがあり、文字どおり春うららの情趣が横溢し…

新詩帖1

前回は20歳前後の、主として大学時代に書いていた詩を「舊詩帖」のタイトルで掲載したが、今回は比較的新しい詩(と言っても大部分が20年以上も前の作品だが)を「新詩帖」として載せてみる。鹿児島市に住んでいたころ書いたものが殆どだ。 今後も、この二…

舊詩帖1

先般新潟で、大学時代に詩を書いてきた友人たちと久闊を叙し、その後ささやかに酒を酌み交わしたが、帰郷して、篋底に眠る昔の詩稿をぺらぺらめくっていて、懐かしさやら何やらでに思わず胸苦しくなった。 1962年の詩稿がいくつか見つかったが、60年安…

二王子岳(新発田市)の新雪

3月15日の朝東京を出発して、昼ころ新潟県にあるJR白新線の西新発田駅に降り立つと、駅の東側に雪を被った山々が目に飛び込んできた。 陽に映える山々の真っ白な雪化粧は、明らかに昨日一昨日の夜に降ったばかりの新雪だろう。奥の方には飯豊山地が広がって…

<西東京いこいの森公園>に桜咲く!

3月11日、この日は仕事を休み、昼に歯科医院へ歯の治療に行く。 帰りに近くの武蔵野市立図書館(中央図書館)へ初めて訪れ、気になっていた『移民の運命』(エマニュエル・トッド、藤原書店)を借りる。管理人の居住している市のいくつかの隣接図書館の中で…

チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が心に響く

「イスラム国事件」や「ウクライナ紛争」などによる世界情勢の不安定化、そして何よりも「川崎・中一殺害事件」の衝撃、あるいは職場での業務上のさまざまな軋轢などで、わがか弱い脳髄は疲弊し切っている。今は言い知れぬ不安と焦燥の中で日を過ごしている。…

マイナンバー制度はあまりにも未成熟

マイナンバー社会保障・税番号制度 これが内閣官房がネットで公表している資料のひとつである。 本年10月1日より全国民に番号通知が開始され、いよいよ平成28年1月1日より番号法が施行、番号カードが交付されることが決まっている。 しかし、この制度はどう…

「炭水化物が人類を滅ぼす」夏井睦著(光文社文庫、'13.10.20)―合成の誤謬?

本書の初版は、2013年10月20日だが、糖質制限というテーマに限れば、2011年11月に出版された『主食をやめると健康になる』(江部康二著)と同工異曲の本である。なにしろ著者自ら江部氏の本を読んで糖質制限を始めた経緯から書き起こしているのだ。また、江…