7月13日、今日は仕事が休みなので、午後1時からWOWOWライブで、メトロポリタンオペラ、レハールの「メリー・ウィドウ」を観た。2015年1月17日にメトロポリタン歌劇場で収録されたものだ。ハンア役のルネ・フレミング女史はそのとき御年55歳(1959年2月14日生れ)だが、実に若々しい。
ヒトラーが大好きだったというこのオペレレッタは、第2幕の《ヴィリヤの歌》、第3幕の、《唇は語らずとも》(いわゆる《メリーウィドウ・ワリツ》)の夢見るような美しい調べに彩られ、小生も非常に好きな曲である。
手元には、ダグマー・シェレンベルガーがハンナを演じたDVDがある。
Die Lustige Witwe [DVD] [Import]
- アーティスト: Lehar,Schellenberger,Gilfry,Most
- 出版社/メーカー: ArtHaus Musik
- 発売日: 2005/07/19
- メディア: DVD
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メトロポリタンのものは、英語での上演だが、特に違和感は感じない。圧倒的で華やかな舞台作りと演出(何しろブロードウェイで人気の演出・振付家のスーザン・ストローマンの新基軸によるもの) とアメリカ随一のソプラノ歌手であるルネ・フレミングの闊達な演技と歌を満喫した。他にも、ブロードウェイのトップスターのケリー・オハラも登場するという豪華版である。面白くないはずがない。
そう言えば、ルキノ・ヴィスコンティの「ベニスに死す」で、主人公がホテルのレストランに到着した場面と、チェックイン後にレストランへ降りて美少年タージオを初めて見る場面で、メリー・ウィドウの《唇は語らずとも》が流れてくるのを思い出した。(後者の場面では《ヴィリヤの歌》も演奏される)