2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新詩帖6

詩人の肖像 怕ろしいことに 毎朝八時十分前に目覚める 目覚まし時計が喚き立てる直前にだ これが習慣の魔か、単に歳のせいか 朝起きたときすでに 疲労困憊している だが生きることそのものに 飽きたというほどでもない(つまり、自堕落なだけだ) 空(から)…

『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』エマニュエル・トッド(文春新書、'15.5.20)2/2-中国は西欧資本主義の利益計算の道具(?)

(承前) 本書の中心テーマは、世界中で退潮しているアメリカのシステムと新しく勃興してきたドイツ帝国との対立の様相であるが、著者はそのドイツが中国と意思を通じ合わせ始めていると指摘している。 そこで、トッドの中国観について少し触れてみたい。 ト…

『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』エマニュエル・トッド(文春新書、'15.5.20)-新たな<神聖ローマ帝国>の出現か

本書は、アマゾンで購入予約して待ちかねていたもので、5月19日にやっと手元に届いた。エマニュエル・トッドというビッグ・ネームとこの刺激的なタイトルの組み合わせは、この上ない知的興奮を呼び起こす。帰宅後一気に読了した。とにかく、めちゃめちゃ面白…