<西東京いこいの森公園>早春の花便り

 3月22日春分の日の今日、午後3時ころ、<西東京いこいの森公園>を散歩と軽い運動のために訪れる。

 まず、桜の開花状態を見る。前回(3月11日)から11日目の今日、公園は花曇りめいているがしっかり日差しがあり、文字どおり春うららの情趣が横溢していた。前回は開花前であった花々が順次咲き始めており、管理人の心は大いに和んだのである。連休の最後の日と好天気が重なり、大勢の人々が集り寄り、ウォーキングやジョギング、球技や日光浴、犬の散歩、あるいは桜の下で花見をしている人々も幾組か見ることができた。公園の花の咲き具合を若干見てみよう。

 桜では、前回の<かわづざくら>に加え、今日は<シュゼンジザクラ>と<おおかんざくら>の開花を見ることができた。(左下<シュゼンジ・・>右下<おおかん・・>

f:id:inochinooto:20150322144418j:plain f:id:inochinooto:20150322144601j:plain

 また、前回はまだ地下で胎動していた<かたくりの花>が地上に姿を現し、可憐な花を咲かせていたのには感動した。<かたくり>は東京都区部や多摩地区の多くでレッドリストの指定を受けている。ここ北多摩地区では絶滅危惧Ⅱ類のカテゴリーの評価を受けている貴重な花だ。 

f:id:inochinooto:20150322150937j:plain

 下は公園内の花壇で、左が<ノースポール>と<はぼたん>、右が<パンジー>。彩りが目にも鮮やかだった。

f:id:inochinooto:20150322151623j:plain f:id:inochinooto:20150322145603j:plain

 また<こぶしの花>が梢いっぱい真っ白に咲いて早春の訪れを告げていた。小鳥の姿が枝の間に見え隠れしている。つい、千昌夫の「北国の春」の一節でも口ずさみたくなる気分だった。

f:id:inochinooto:20150322151105j:plain

 春の訪れを象徴する<そめいよしの>は前よりもいっそう蕾が膨らんできていて、開花間近を思わせた。逆に、白梅、紅梅はすっかり散ってしまっていて、季節の変わり目を感じさせた。

 昨日の3月21日が今年の彼岸の中日に当たる。彼岸は春分秋分を中日とし、その日は太陽が真東から上がり真西に沈むので、西方浄土信仰と結びついて始まった法要である。彼岸は日本独特の風習であり、806年に始めて彼岸会が行われたと「日本後紀」に書かれているらしい。(直接資料に当たる暇がなかった。)

 昔の人の季節感覚は今の時代でも正確に当てはまるものだと改めて関心する。今日は家に帰ったら、<おはぎ>でも食べるとしよう。