痩せる努力は果てしなく続く、ああ無情!(1)

 半年ほど前、『小麦は食べるな!』(Dr.ウイリアムデイビス日本文芸社)という本をweb siteで見つけて、これだ!と思わず膝を打ち、直ちに購入した。多くの深刻な疾患(*)と関わっている小麦の正体と、小麦を食べないことによる奇跡的な病気克服について、信じられないようなことが書かれているらしい。これはきっとダイエットにも役立つに違いない!

(*)統合失調症、肥満、糖尿病、セリアック病、糖尿病、内臓疾患、心臓病、脳卒中、末梢神経障害、痛風、関節リュウマチ、皮膚病(うーん、マジで?)

小麦は食べるな!

 何しろ、身長173センチにもかかわらず体重は常に80キロ前後を維持している太りじしで、常日頃ダイエットの必要性を痛感しているからだ。最も(巧まずして)成功したのは、4年ほど前に整形外科病院に手術のため1ケ月余り入院した時だ。何と退院時には76キロになり、結果的に4~5キロ痩せたのである。食事は朝昼晩3食を定められた時間にきちんと食べていたのになぜ痩せたのか?答えは簡単である、食事以外は殆ど飲食を口にしなかったからだ。間食は一切なし、飲み物は売店で買って共同使用の冷蔵庫に置いたポカリスエットかミネラルウォーターを必要最小限だけ口にし、あとは1日1回モンカフェ(ブラックで)を楽しむだけであった。

 しかし、退院して元の生活に戻れば、それこそ元の杢阿弥、あっという間に旧の体重を回復してしまった。

 

 そんな時に見つけたこの本を、それこそ眼光紙背に徹し熟読したのである。背筋が寒くなるような内容であり、多少胡散臭さも感じたが、藁にもすがる思いで、これは早速実行するにしかず、と確信した。Amazonのレビューが70ほどあったが、これも全部目をとおした。意外と評判はいいようだが、Amazonレビュー自体、若干首を傾げるものも取り混ざっているので、とりあえず参考するにとどめた。

 ただ完全に小麦を断つのは事実上困難である。醤油、天麩羅やとんかつの皮、好物の蕎麦のつなぎなどはどうしても口にしてしまう。そこで、まるごと小麦である<パン><うどん><ラーメン><ピザ><焼きそば><パスタ><ケーキ類><かりん糖など小麦使用の駄菓子>を口にしないことにした。(パスタはデュラムコムギで、本書が対象にしているパンコムギとは違うが、著者はこれも危険だと言う。)

 以前、Kindleで『主食をやめると健康になる』(江部康二著、ダイヤモンド社)を読んでいたが、さすがに全面的な糖質制限は困難で、読むにとどめておいた。ところが、『小麦・・・』は、米は食べることができ、実行しやすい。鰯の頭も何とやらで、早速実行に移すことにした。自分の身体で軽い治験を行うようなものだ。まあ、新興宗教にのめり込む気分と言っていい。

 小麦を食べない生活を続けてもう5ケ月近く、2月3日には職場で定例の血液検査が実施された。さて成果やいかに?

(続く)