安息の刻 いつしか水槽がひっくりかえり とげとげしかった私の呼吸もおさまった かつては 水面に垢のように脂のういた 胆汁色の水槽の中で 不具な三葉虫 堕胎された悲鳴の断片(きれはし) 血のない蛭 足のもげたむかで が泳ぎ ひずみよどんだ暗緑色の水底か…
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